藎草
autumn 植物

藎草

こぶなぐさ

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

藎草(こぶなぐさ)は、日当たりのよい湿地や田の畦道、道端などに自生するイネ科の一年草です。笹に似た小さな葉の形が「小鮒(こぶな)」に似ていることからこの名が付けられました。秋になると、枝先に紫褐色を帯びた数本の細い花穂を出します。古くから黄色を染め出す優れた染料植物として知られ、伊豆諸島の伝統織物「黄八丈(きはちじょう)」の鮮やかな黄色を染める原料(別名・八丈草)としても重宝されてきました。

この季語で詠むコツ

藎草は一見すると素朴な野草ですが、黄八丈を染める豊かな色彩の歴史や、秋の光に透ける柔らかな葉と穂の陰影など、風情にあふれる題材です。日差しを浴びて輝く畦道ののどかな情景や、染め物としての伝統的な手仕事の気配、あるいは秋深まる野の静けさに焦点を当てて詠むと、味わい深い一句になります。

相性のいい言葉・取り合わせ

・風物・場所:畦道(あぜみち)、湿地、染め場、織り機、古道 ・色彩・光:黄、茜(あかね)、夕日、木漏れ日、露 ・動詞:染む(そむ)、揺るる、刈る、乾かす、暮るる

藎草」の俳句例 (3件)

藎草の黄を絞る日の暮れにけり
詠み人知らず【現代語訳】藎草から鮮やかな黄色の染料を絞り出しているうちに、秋の短い一日が暮れてしまったことだ。 【鑑賞】藎草が黄八丈の染料となる伝統を踏まえ、その豊かな黄色を抽出する作業と、つるべ落としの秋の夕暮れの移ろいを鮮やかに重ね合わせた美しい名句です。
藎草や畦の起伏のそのままに
清崎敏郎【現代語訳】田んぼの畦道の起伏に沿って、藎草が自然の地形そのままに生い茂っている。 【鑑賞】野にあるがままの藎草の姿を、素直な視線で捉えた写生句です。人工的に整えられすぎない田舎の畦道ののどかさと、秋の野草の生命力が感じられます。
藎草や八丈の海青き日は
山口青邨【現代語訳】藎草が生える八丈島の海がひときわ青く輝いている秋の日であることよ。 【鑑賞】黄八丈の故郷である八丈島を背景に、藎草の生える島の風景を詠んでいます。染料となる藎草のイメージ(黄)と、抜けるような太平洋の「青」の色彩対比が鮮やかで、開放感に満ちた句です。

みんなの「藎草」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「藎草」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語