木突
autumn 植物

木突

きつつき

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意味・由来

「木突(きつつき)」は、幹を叩いて虫を捕らえたり巣穴を彫ったりする鳥の総称で、秋の季語です。古くは「ケラ」や「テラツツキ」とも呼ばれました。葉が落ち始めて見通しが良くなった秋の山林で、コトコトと木を叩く「ドラミング」の音が爽やかに響き渡る様子から、深まりゆく秋の澄んだ空気や山深い静けさを象徴する季語として古来愛されてきました。

この季語で詠むコツ

木突を詠む際の最大のポイントは、「音」と「静けさ」の対比を捉えることです。姿自体は小さく見えにくいため、森の奥から聞こえる軽快な打撃音に着目し、その音が響くことでかえって周囲の静寂が際立つ情景を写し取ると効果的です。聴覚的な描写を中心に、澄んだ秋の空気感を表現しましょう。

相性のいい言葉・取り合わせ

・音や反響(こだま、響く、澄む、乾く、絶え間なし) ・山や森の情景(大樹、枯葉、深林、日射し、山気、庵) ・静けさ(静寂、しんと、寂し、静か)

木突」の俳句例 (3件)

木つつきや一林の静叩き出す
小林一茶【現代語訳】キツツキが幹をつついて音を立て、林全体の静けさをかき立て、際立たせていることだ。【鑑賞】林全体にこだまするキツツキのドラミング。音が鳴ることで、そこにある広大な静寂そのものが引き出されたかのように感じられるダイナミックな感性の一句です。
木つつきの敲きいでたる山の静
原石鼎【現代語訳】キツツキが木を叩き始めたことで、かえって山全体の深閑とした静けさが引き立っている。【鑑賞】澄み渡る秋の山中で聞こえるキツツキの音。その鋭く明瞭な音響が、かえって周りの山々の静寂さを一際深く感じさせます。
木つつきや庵の小すみを敲き見る
松尾芭蕉【現代語訳】キツツキが、私の庵のほんの片隅をつついて回っていることだ。【鑑賞】静寂に包まれた山中の庵で、どこからか聞こえるコトコトという木をつつく音。寂かな侘住まいに、キツツキの軽快な打撃音が響き渡り、秋の静けさをより際立たせています。

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