金商
autumn 生活

金商

きんしょう

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

「金商(きんしょう)」は、秋を意味する雅な言葉(秋の異名)です。古代中国の自然哲学である「五行説」において、四季のうち「秋」は「金」に配され、古代の音階である五音(宮・商・角・徴・羽)においては「商」に配されます。この二つの文字を組み合わせた「金商」は、まさに秋そのものを象徴する格調高い言葉となりました。秋に吹く爽やかな風を「金風(きんぷう)」「商風(しょうふう)」と呼ぶのも、この五行五音の思想に由来しています。

この季語で詠むコツ

「金商」という言葉は、漢語由来の硬質で知的な響きを持っています。そのため、単に「秋」と表現するよりも、凛とした空気感や、冷涼で引き締まった静寂を表現したいときに用いると効果的です。また、伝統的で雅やかな雰囲気を持つため、安易に俗っぽい日常描写に合わせるよりは、自然の大きな移り変わりや、自己の内面と深く向き合うような、格調高い句作に向いています。

相性のいい言葉・取り合わせ

漢語調の凛とした響きを活かすために、秋の冷気や光、風の動きを表す言葉と取り合わせるのがおすすめです。 ・「風」「冷え」「雲」「夕日」「月」などの自然現象 ・「澄む」「冴える」「しづか」といった清冽な状態を表す言葉 「金商の風」「金商の冷え」というように、体言に繋げて詠み出すことで、読者に冷涼な秋の気配を鮮烈に伝えることができます。

金商」の俳句例 (3件)

金商の風や障子の破れ口
正岡子規【現代語訳】秋の訪れを告げる冷涼な風が、障子の破れ目から容赦なく吹き込んできて、肌に寒さを感じさせることだ。 【鑑賞】五行説に基づく雅で漢語調の「金商の風」という言葉に対して、庶民の日常的で少しうらぶれた「障子の破れ口」を取り合わせた妙が光る一句です。高雅な季語を使うことで、何気ない生活の一コマが引き締まり、秋の寂しさと冷たさがより一層際立っています。
金商の風や心に吹くままに
炭太祇【現代語訳】秋の冷ややかで澄んだ風が、私の心の赴くままに、あるいは私の心の中をそのまま吹き抜けていくようだ。 【鑑賞】「金商の風」というやや硬質な表現が、作者自身の内面(心)に直接結びついています。秋風の持つ寂しさと清澄さが、世俗のしがらみを離れた作者の澄み切った心境と見事に一体化しており、風の吹くままに身を委ねる無心な境地が美しく表現されています。
金商の冷えに堪へたる夕日かな
飯田蛇笏【現代語訳】秋の厳しく澄み切った冷気(金商の冷え)のなかで、その寒さにじっと耐えながら、西の空に厳かに輝いている夕日であることよ。 【鑑賞】「金商」という言葉が持つ冷たく引き締まった性質を「冷え」として捉え、それに立ち向かう「夕日」をダイナミックに描いています。夕暮れの迫る秋の自然の厳しさと、沈みゆく太陽の圧倒的な存在感が、蛇笏らしい重厚な格調の中に表現されています。

みんなの「金商」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「金商」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語