今朝の秋

今朝の秋

けさのあき

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意味・由来

「今朝の秋(けさのあき)」とは、立秋(りっしゅう・現在の8月7日頃)の当日の朝を指す時候の季語です。暦の上で初めて秋を迎えた朝を意味し、まだ厳しい夏の猛暑が続いている時期でありながら、吹き抜ける風のひとすじや朝露、光の角度などに、ふと秋の気配(涼気や澄んだ空気)を感じ取る繊細な喜びや新鮮な感動が込められています。古来より日本人が季節の微細な移ろいを敏感に察知してきた美意識を象徴する季語です。

この季語で詠むコツ

「今朝の秋」を詠む際は、ただ「涼しくなった」と説明するのではなく、五感(触覚・視覚・聴覚など)を使って捉えた「いつもと違う変化」を取り合わせるのがポイントです。たとえば、朝の肌を撫でる風の温度、洗面の水の冷たさ、空の青さや雲のかたちの変化、庭の草木のたたずまいなど、何気ない日常のワンシーンを切り取ることで、季節の境目に立ち会った新鮮な心の動きが鮮やかに伝わります。

相性のいい言葉・取り合わせ

・視覚:青空、白雲、障子、鏡、手水、箒目 ・触覚・感覚:肌、風、水、素足、涼やか、改まる ・心情・動作:目覚め、旅、呼吸、湯呑、文

「今朝の秋」の俳句例 (4件)

張ぬきの猫も知るべし今朝の秋
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)
蓮広葉芭蕉広葉も今朝の秋
松本たかし『松本たかし句集』(青空文庫)
汗拭を下女にとらせけり今朝の秋
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)
蚊帳の中に見てゐる藪や今朝の秋
松本たかし『松本たかし句集』(青空文庫)

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