鎌倉八幡祭
autumn 行事

鎌倉八幡祭

かまくらはちまんまつり

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意味・由来

「鎌倉八幡祭(かまくらはちまんまつり)」は、神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮で毎年9月14日から16日にかけて執り行われる例大祭です。治承4年(1180年)に源頼朝が放生会(ほうじょうえ)を催したのが起源とされ、800年以上の歴史を誇ります。期間中には、静の舞の奉納や、勇猛果敢な「流鏑馬(やぶさめ)」などの神事が執り行われ、古都・鎌倉全体が引き締まった熱気に包まれます。武家文化の力強さと、格式高い宮中文化が融合した、秋の代表的な祭礼行事です。

この季語で詠むコツ

単にお祭りの賑やかさだけを詠むのではなく、鎌倉ならではの歴史の重みや、凛とした武家の気風、そして秋の気配を取り合わせるのがポイントです。背後に控える山々の緑、高い秋空、あるいは由比ヶ浜から吹き抜ける風など、鎌倉の自然豊かな地形と祭りのダイナミズムを重ね合わせることで、一句の中に豊かな空間の広がりが生まれます。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 鎌倉を象徴する言葉: 石段、大鳥居、段葛(だんかずら)、若宮小路、鎌倉殿、社(やしろ)
  • 武家や神事を連想させる言葉: 流鏑馬、的(まと)、陣羽織、馬の蹄、蟇目の矢(ひきめのや)、太鼓の響き
  • 秋の気: 秋風、秋澄む秋の雲、初秋の光

鎌倉八幡祭」の俳句例 (3件)

鎌倉の八幡の祭ちかうなり
星野立子【現代語訳】いよいよ、鎌倉の八幡さまのお祭りが近づいてきたことだ。 【鑑賞】鎌倉に暮らし、この土地を愛した星野立子らしい、素朴で愛おしさに満ちた一句です。お祭りを目前に控えた街全体がそわそわと、しかし華やぎを帯びていく独特の緊張感と高揚感を、「ちかうなり」というひらがなの優しい響きの中に巧みに表現しています。
鎌倉の八幡さまの祭かな
久保田万太郎【現代語訳】ああ、これが鎌倉の八幡さまのお祭りなのだなぁ。 【鑑賞】伝統ある例大祭を、畏まらずに「八幡さまの祭」と親しみを込めて詠んでいます。長い歴史を持つお祭りが、今も地域の人々に愛され、日々の暮らしに溶け込んでいる温かな空気感を、万太郎ならではの軽妙かつしみじみとした叙情で描ききっています。
流鏑馬の矢のゆくかたの秋の雲
飯田蛇笏【現代語訳】流鏑馬の放たれた矢が飛んでいくその視線の先には、どこまでも青く澄んだ秋の雲が広がっている。 【鑑賞】鎌倉八幡祭の最大の見どころである流鏑馬を詠んだ壮大な句です。一瞬で放たれる矢の凄まじい「動」のエネルギーと、それを静かに受け止める秋空の「静」の広がり。その対比が見事で、五感を刺激するような清々しさと厳かさが共存しています。

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