甘藷の秋

甘藷の秋

いものあき

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

甘藷の秋(いものあき)」は、甘藷(さつまいも)が旬を迎えて収穫される秋の季節やその情景を表す季語です。江戸時代に飢饉を救う作物として全国に広まった甘藷は、庶民の暮らしに深く寄り添ってきました。秋風が立つ頃、畑の土を掘り起こすと赤紫色の丸々とした芋が顔を出す――その豊かさと大地への感謝が込められた、温かみのある季語です。「芋の秋」と詠まれることも多く、里芋などを含めた芋類全般の収穫期を指す場合もありますが、甘藷に焦点を当てることで、痩せた土地でも育つ力強さや素朴な暮らしのぬくもりが色濃く漂います。

この季語で詠むコツ

甘藷の秋」を詠む際は、掘り起こされたばかりの土の湿り気や匂い、夕暮れの畑の広がりなど、大地のダイナミズムや五感を意識すると効果的です。単に「甘藷が美味しい」という食欲の秋にとどまらず、農作業の労苦や充実感、素朴な日常の情景、郷愁や子どもの頃の思い出などを重ね合わせることで、句に深い味わいが生まれます。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 土・農具・作業: 「畝(うね)」「鍬(くわ)」「黒土」「掘る」「泥」
  • 色彩・光: 「赤紫」「茜色」「夕日」「傾く日」「土色」
  • 心情・日常: 「温もり」「安堵」「家族」「餉(かれい・夕餉)」「無骨」

甘藷の秋」の俳句例 (3件)

芋の秋一鍬ごとに土匂ふ
長谷川素逝【現代語訳】芋の収穫の秋、鍬を一振り土に入れるたびに、掘り起こされた大地の豊かな匂いが立ち上ってくる。【鑑賞】芋掘りの現場における臨場感を、土の匂いという嗅覚を通して鮮やかに捉えた一句です。「一鍬ごとに」という表現から、土を耕し芋を掘り出すリズミカルな労働の心地よさと、大地の恵みへの素直な感動が伝わってきます。
甘藷の秋暮れゆく丘のひろさかな
大野林火【現代語訳】甘藷畑が広がる丘に秋の夕暮れが訪れ、見渡す限りの丘の広大さに心が打たれることだ。【鑑賞】収穫期の甘藷畑が広がる丘陵地帯の雄大な夕景を詠んでいます。傾く秋の日差しの中で、土と作物の生命力に満ちた広大な風景を描くことで、実りの秋の深まりと旅情や寂寥感が美しく調和しています。
芋の秋掘りつつ土を愛しけり
高浜虚子【現代語訳】芋の収穫の秋、土を掘り進めながら、命を育んでくれるこの土そのものが愛おしくてたまらなくなった。【鑑賞】土を掘るという素朴な行為を通じて、万物を育む大地への深い愛着と慈しみがストレートに詠まれています。作為のない率直な言葉の中に、自然と一体になる農の喜びや秋の実りへの感謝が滲み出ています。

みんなの「甘藷の秋」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「甘藷の秋」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語