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「烏賊襖(いかぶすま)」とは、開いたスルメイカなどの皮や肉を薄く平らに張り合わせ、乾燥させて作った寝具(掛け布団や夜着)のことです。昔の漁村などで、防寒用や雨風をしのぐために実用されていたもので、独特の潮の匂いと素朴な風情があります。秋から冬にかけての寒さが増す時期、海辺の暮らしのたくましさや貧しさ、旅情などを感じさせる、秋(三秋)の生活季語です。
烏賊襖という言葉自体に「漁村の生活感」「潮の香り」「特異な手触り・寒さ」という強い具体性と存在感があります。そのため、無理に説明的な描写を重ねるのではなく、夜の寒さ(夜寒)、波の音、粗末な宿の灯りなど、環境の静けさや侘しさと対比させると効果的です。どこか旅情を漂わせるユーモラスさや哀愁を込めて詠むのがポイントです。
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