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「氷頭膾(ひずなます)」とは、秋に獲れる鮭の頭部の軟骨(氷頭)を薄切りにし、甘酢や生姜、大根おろしなどと和えた料理です。軟骨が氷のように透き通って見えることから「氷頭」と呼ばれ、鮭の遡上する晩秋の季語として親しまれています(正月料理としても用いられるため冬の季語とされることもあります)。コリコリとした独特の歯ごたえと、透明感のある涼やかな見た目、そして酢の爽やかな風味が特徴で、主に北海道や東北、新潟などの鮭処で古くから愛されてきた郷土の味です。
氷頭膾を詠む際は、その「透明感・涼やかさ」という視覚的特徴や、「コリコリとした軟骨の歯触り」という触覚・聴覚的な特徴を捉えるのが基本となります。また、鮭の恵みに対する感謝や、北国の冷え込む風土、晩酌の酒との取り合わせもよく馴染みます。単なる料理の描写にとどまらず、それを食す人の暮らしや家族、あるいは北国の厳しい自然への想いへと情感を広げていくと、味わい深い一句になります。
・視覚・質感を表す言葉:透きとほる、軟骨(こり)、白、器、箸 ・味覚・聴覚を表す言葉:酢、塩、淡し、噛む、軋る(きしる) ・情景・生活を表す言葉:冷酒、晩酌、北国、雪、故郷、母、炉端
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