雛
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意味・由来

「雛(ひな)」は、三月三日の雛祭りに飾られる雛人形のことです。古代中国から伝わった上巳の節句における厄払いの風習と、平安時代の貴族の少女たちが行っていた人形遊びである「ひいな遊び」が結びついて生まれました。江戸時代に入ると、女の子の健やかな成長と幸福を祈る行事として広く庶民にも定着し、現在のような豪華な段飾りなどが発展しました。春の訪れとともに飾られ、華やかさとどこか雅な風情を漂わせる、仲春を代表する季語です。

この季語で詠むコツ

雛人形そのもののきらびやかな衣装や愛らしい表情を描写するのも良いですが、一歩踏み込んで人形が置かれている「場の空気」や「人の営み」に目を向けると、より味わい深い句になります。例えば、人形を箱から取り出す際の手触りや、人形たちの静まり返った佇まい、何代にもわたって受け継がれてきた古雛の陰影などに着目してみましょう。華やかな存在だからこそ、その周囲にある静けさや、少しの寂しさを取り合わせると詩情がぐっと深まります。

相性のいい言葉・取り合わせ

・灯(あかり) ・面影(おもかげ) ・緋毛氈(ひもうせん) ・古りし(ふりし) ・桐の箱(きりのはこ)

「雛」の俳句例 (5件)

名をつけて鴇母にするや崩れ雛
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
菓子を切る庖丁来たり雛の前
嫁ぐなる別れの雛にかしづきぬ
松本たかし『松本たかし句集』(青空文庫)
水尾谷がしころちぎれし雛かな
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
水茎の古りにし反古や雛をさめ
松本たかし『松本たかし句集』(青空文庫)

みんなの「雛」の詠み

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