花明り

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意味・由来

「花明り」とは、満開の桜の白さによって、日暮れや夜の闇の中でもあたりがほんのりと明るく感じられる情景を指す春の季語です。 古くから日本人は、夜桜の放つ神秘的で幻想的な光に心惹かれてきました。電灯がなかった時代、闇夜に浮かび上がる桜の白さは格別の美しさであり、まるで花そのものが光を灯しているかのように感じられたことから生まれた風情豊かな言葉です。

この季語で詠むコツ

「花明り」そのものに美しい明暗の情景が含まれているため、「夜」「暗い」「明るい」といった状況を直接説明しすぎないことが大切です。花明りによってぼんやりと浮かび上がる人物の表情、佇まい、あるいは足元の小道や水面の揺らめきなど、光が照らし出している具体的な対象に焦点を当てると、奥行きのある句になります。静けさや余韻、少しの妖しさなどを意識して詠んでみましょう。

相性のいい言葉・取り合わせ

・水面、川、堀 ・石畳、小道、橋 ・足音、靴音、帰り道 ・袖、横顔、佇まい ・鐘の音、遠のく、揺れる

「花明り」の俳句例 (1件)

何よりもとり戻したる花明り
高浜虚子『六百五十句』(青空文庫)

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