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「年端月(としはづき)」とは、陰暦正月の異名であり、春の季語です。「年端」は「年の初め」や「年の端緒」を意味しており、新しい一年が始まったばかりの月を表しています。旧暦では新年を迎えることと春の到来が重なっていたため、年端月はまさに春の始まりを告げるおめでたい月でもありました。古風で清々しい余韻を持つ美しい和名です。
「正月」や「睦月」に比べて、雅やかで凛とした響きがあるのが特徴です。そのため、賑やかな新年の祝祭感を描くよりも、年の初めの澄み渡った空気や、静かに背筋を伸ばすような場面によく馴染みます。早朝の清涼な光、家族と交わす静かな挨拶、年の初めに抱く決意など、心の内面や静寂を伴う情景を取り合わせると、言葉の持つ品格が引き立ちます。
・光、山並み、朝日(改まった朝の気配を捉える言葉) ・硯、水、祈り(年の初めの清廉な所作や空気感) ・青空、門、畳(初春の清新な日常を感じさせる言葉)