墓灯籠

墓灯籠

はかとうろう・はかどうろう

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

「墓灯籠(はかとうろう/はかどうろう)」は、お盆の時期(初秋)に先祖や故人の霊を迎え、供養するために墓前に掲げる灯籠のことです。盆提灯とともに、暗い夜道で霊が迷わずに帰ってこられるようにとの祈りを込めた道標の役割を持ちます。地域によっては竹と色鮮やかな紙で作られた六角形の灯籠を林立させる風習(広島の盆灯籠など)もありますが、一般的には夜の墓地にぽつりぽつりと灯る小さな炎を指します。現世と冥界が静かに交差する、どこか幻想的で哀惜に満ちた季語です。

この季語で詠むコツ

墓灯籠を詠む際は、単なる「お墓参りの悲しみ」にとどまらず、灯火の持つ「光と闇」の対比や、時間と空間の静けさを捉えることがポイントです。風に揺らめく炎の儚さ、灯が消えた後に広がる圧倒的な暗闇や満天の星、草むらから湧く虫の声などと取り合わせることで、生者と死者の魂が触れ合うような情景が立ち上がります。故人への追慕を直接的に語るのではなく、灯籠の佇まいや周囲の情景に感情を託して詠むと深い余韻が生まれます。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 光・闇の情景(「薄闇」「星あかり」「消えぎえ」「ともしび」など)
  • 音や静けさ(「虫の声」「夜風」「しじま」「遠花火」など)
  • 動作や情感(「佇つ」「曲がる」「親し」「手を合はす」など)

墓灯籠」の俳句例 (3件)

墓灯籠ともりて闇の親しかり
能村登四郎【現代語訳】墓前に灯された灯籠に火が灯り、あたりを取り囲む夜の闇がかえって親しみ深く思われることだ。 【鑑賞】本来ならば恐ろしく寂しいはずの墓場の闇が、墓灯籠の温かいあかりによって、まるで故人たちが寄り添ってくれているかのような親しい空間へと変わる感覚を捉えています。生と死の境が灯火によってやわらぐ、しみじみとした情感に満ちた名句です。
墓灯籠消えてしまへば星ばかり
今井つる女【現代語訳】墓灯籠の火がふっと消えてしまうと、頭上の夜空には満天の星が広がっているばかりである。 【鑑賞】手元にあった地上の小さな灯火が消え去った瞬間、視界が一気に天空の星々へと広がるダイナミックな対比が鮮やかです。故人の魂が星空へと還っていったかのような静謐な広がりと、残された生者の孤独が美しく描かれています。
墓灯籠一つ一つに親しさよ
高浜年尾【現代語訳】墓地に見える墓灯籠のあかりの一つ一つに、それぞれ懐かしい故人への親しみが感じられることだなあ。 【鑑賞】見渡す墓地に点々と灯る墓灯籠を眺め、それぞれの灯火の向こうにある無数の家族の絆や故人への情愛を感じ取っています。「親しさよ」という素直な詠嘆に、お盆という日本の風習が持つ温かさと深い慈しみが滲み出ています。

みんなの「墓灯籠」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「墓灯籠」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語