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「二季鳥(ふたきどり)」とは、ホトトギス(郭公)の異称です。ホトトギスは本来、初夏を代表する鳥として親しまれていますが、夏の盛りを過ぎた秋風が立つ頃にもなお、山野でその鳴き声を響かせることがあります。春・夏と秋という「二つの季節にまたがって鳴く鳥」という意味からこの名が付けられました。特に秋の季語としては、初夏の鋭く勢いのある声とは異なり、どこか哀愁を帯びた「秋の郭公」の侘び寂びある姿や声を指します。
初夏のホトトギスが季節の訪れを告げる晴れやかな響きを持つのに対し、二季鳥は過ぎ去った季節への名残惜しさや、深まりゆく秋の寂寥感を背負っています。そのため、賑やかな場面よりも、ふと静まり返った夕暮れ時や、夜霧が立ち込める山道などで偶然耳にした「かすかな一声」を描写するのが効果的です。鳥の姿そのものよりも、澄んだ秋の空気に吸い込まれていく声の響きや、それを聴く作者の心細さ・孤独感を重ねると味わい深い句になります。
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