土用干

土用干

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意味・由来

土用干とは、夏の土用の期間、すなわち梅雨が明けて強い日差しが照りつける盛夏の頃に行われる生活の知恵です。長雨の湿気を帯びた衣服や古書、調度品などを風通しの良い場所に広げて日に晒し、カビや害虫の発生を防ぐために行われます。単に物を乾かすだけでなく、家の中に風を通し、家財を大切に手入れして清々しさを取り戻す、日本の伝統的な夏の暮らしぶりが色濃く感じられる生活季語です。

この季語で詠むコツ

土用干を生き生きと詠むためには、強い日差しや吹き抜ける風、乾いていく布や紙が放つ独特の匂いなど、五感で捉えた実感を言葉にすることが大切です。広げられた着物の色鮮やかさや古書の煤けた風合い、家族総出で作業に汗を流す様子、あるいは風に揺れる影の涼しさなどを具体的に切り取ると、生活の体温が伝わる味わい深い句になります。

相性のいい言葉・取り合わせ

縁側、板の間、畳、青空、庭、箪笥、風、蔵、影、紐、古書

「土用干」の俳句例 (5件)

土用干うその鎧もならびけり
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
亡き人の小袖も今や土用干
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)
出陣に似たる日もあり土用干
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
かけて置く拂子や智慧の土用干
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)
白無垢の一竿すゞし土用干
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)

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