病葉

病葉

わくらば

別の表記・呼び名:嬾葉(わくらば)

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意味・由来

「病葉(わくらば)」とは、初夏から夏にかけて、青葉が生い茂る木々の中に混じって、病気や虫食い、あるいは日照りなどによって赤や黄色に変色した葉、またはそうして落ちてしまった葉を指す夏の季語です。「わくらば」という美しい響きは、古語の「わくらばに(たまたま・めったにない)」に通じ、また「葉が病(わづら)ふ」ことから転じたとも言われています。生気にあふれ、まぶしい緑が満ちる季節だからこそ、その中にぽつんと混ざる衰えた一枚の葉が際立ち、独特の儚さや哀愁を感じさせます。

この季語で詠むコツ

病葉を詠む際の最大のポイントは「コントラスト(対比)」です。周囲の瑞々しい青葉や力強い夏の日差しを描くことで、一枚の枯れ葉の孤独感や脆さがより深く浮き彫りになります。また、単に「寂しい」「哀しい」といった心情を直接言葉にするのではなく、水たまりに浮かぶ様子や、足元に音もなく落ちてきた瞬間、指先で拾い上げた感触など、具体的な情景として写し取ることが大切です。生命の輝きの中にある陰影を見つめる視点を意識してみましょう。

相性のいい言葉・取り合わせ

・水や場所を表す言葉:水たまり、苔、石畳、木陰、小道(すべて無季) ・動きや様子を表す言葉:ひるがえる、拾ひ上ぐ、風の一筋、透き通る(すべて無季) ・夏の情景を添える言葉:青葉、万緑、夏木立、蝉の声(すべて夏の季語)

「病葉」の俳句例 (1件)

病葉の散るとてかへる山家かな

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