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「脱穀機(だっこくき)」は、刈り取って乾燥させた稲や麦の穂から籾(もみ)を落とすために用いられる農機具で、秋の季語です。かつては千歯扱(せんばこき)や足踏み式の脱穀機が使われていましたが、大正から昭和にかけて石油発動機やモーターを用いた動力脱穀機が普及し、現在ではコンバインによる収穫・脱穀が主流となっています。俳句において「脱穀機」は、実りの秋を迎えた農村の活気、けたたましい機械音、吹き上がる籾殻や埃、そして日暮れまで続く収穫作業の忙しさを象徴する季語として親しまれています。
脱穀機を詠む際は、機械が立てる「音(轟音・リズム)」、舞い散る「籾殻や煙」、そして「光や時間帯(特に夕暮れ)」に着目するのが効果的です。近代的な機械の無機質さと、豊かな実りをもたらす自然の情景との対比を描くことで、句に力強い生命感や臨場感が生まれます。また、作業に汗を流す人々や、脱穀機が止まった後の急激な静寂(秋の夕暮れの深まり)に視点を移すのも深い味わいを生むアプローチです。
・音や動態を表す言葉(とどろく、唸る、響く、煙吐く、埃舞ふ、止まる) ・時間や光を表す言葉(落日、夕日、暮色、秋晴、黄昏、茜空) ・農村の風物(籾殻、藁、庭先、畦道、山の影、納屋)
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