秋去衣

秋去衣

あきさりごろも

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

「秋去衣(あきさりごろも)」とは、秋の訪れとともに身につける衣服、あるいは秋に着替える衣服のことを指す季語です。ここで使われている「去る」は現代語の「去っていく(離れる)」ではなく、「(季節や時節が)やって来る・至る」という古代の日本語(大和言葉)の用法に基づいています。つまり「秋がやって来たときの衣服」という意味になります。夏の薄物から少し厚手の単衣(ひとえ)や袷(あわせ)へと衣替えをする時期の、肌に触れる布の温もりや、季節の移ろいに対する感慨が込められた雅やかで風情のある季語です。

この季語で詠むコツ

「秋去衣」は言葉自体に古典的な優雅さとどこか寂寥とした響きがあります。そのため、日常の何気ない生活感を描く場合でも、少し情緒的な余韻を持たせると季語の持つ美しい風情が引き立ちます。朝夕のふとした冷え込みや、肌に感じる布地の質感、箪笥から取り出した着物の匂い、夕暮れの光の移ろいなど、身体感覚や視覚・触覚を丁寧にすくい上げて詠むのがコツです。

相性のいい言葉・取り合わせ

季節の変わり目の空気感を表す言葉と非常によく合います。

  • 時候・気象:夕風、露、肌寒、朝夕、灯火、薄暮
  • 動作・情景:重ね着る、針仕事、畳む、袖、箪笥
  • 質感・色彩:木綿、紬(つむぎ)、藍染、重ね色

秋去衣」の俳句例 (3件)

秋去衣まだ定まらぬ夕かな
与謝蕪村【現代語訳】秋が訪れて着る衣服をどれにしようか、まだ定まらないまま夕暮れを迎えてしまったことだ。 【鑑賞】季節の変わり目特有の、何を着るべきか迷う肌寒さと、暮れゆく秋の夕べの風情を見事に捉えています。優柔不断な日常のひとこまを雅味豊かに表現した名句です。
秋去衣ひとりぬぎ置く畳かな
正岡子規【現代語訳】秋の衣服を脱いで、ひとり静かに畳の上に置いてあることよ。 【鑑賞】脱ぎ捨てられた秋の着物と、静まり返った部屋の畳。ただそれだけのシンプルな描写の中に、秋の夜の静けさと孤独感、そして少し肌寒い空気感が鮮やかに浮かび上がります。
秋去衣おもひ染めたる色ならず
詠み人知らず【現代語訳】秋の訪れとともに着るこの衣服は、思い通りに染め上がった色ではないけれど(それもまた風情がある)。 【鑑賞】「おもひ染む」という言葉に心の機微と染色の意味を掛け合わせ、落ち着いた秋の衣の色彩へのこだわりと、季節を受け入れる心境を格調高く詠み上げています。

みんなの「秋去衣」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「秋去衣」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語