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「秋去衣(あきさりごろも)」とは、秋の訪れとともに身につける衣服、あるいは秋に着替える衣服のことを指す季語です。ここで使われている「去る」は現代語の「去っていく(離れる)」ではなく、「(季節や時節が)やって来る・至る」という古代の日本語(大和言葉)の用法に基づいています。つまり「秋がやって来たときの衣服」という意味になります。夏の薄物から少し厚手の単衣(ひとえ)や袷(あわせ)へと衣替えをする時期の、肌に触れる布の温もりや、季節の移ろいに対する感慨が込められた雅やかで風情のある季語です。
「秋去衣」は言葉自体に古典的な優雅さとどこか寂寥とした響きがあります。そのため、日常の何気ない生活感を描く場合でも、少し情緒的な余韻を持たせると季語の持つ美しい風情が引き立ちます。朝夕のふとした冷え込みや、肌に感じる布地の質感、箪笥から取り出した着物の匂い、夕暮れの光の移ろいなど、身体感覚や視覚・触覚を丁寧にすくい上げて詠むのがコツです。
季節の変わり目の空気感を表す言葉と非常によく合います。
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