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「秋の月」は、秋の夜空に輝く月全般を指す三秋の季語です。俳句で単に「月」と詠めば秋の月を指すほど、秋は空気が澄み渡り、月が最も美しく冴え冴えと見える季節とされてきました。中秋の名月(八月十五夜)に限定されず、初秋の涼やかな月や晩秋の冷ややかな月まで、秋を通して味わえる清澄な月の光やその情趣を含んでいます。
空に浮かぶ月そのものの美しさを形容するだけでなく、「月光に照らされる地上のものや人の心」に焦点を当てると深みが出ます。光の白さ、影の濃さ、ひんやりとした夜気、虫の声など、五感を開いて月の存在を感じ取ることがポイントです。また、日常のささやかな動作や室内の様子と組み合わせることで、静寂や叙情が際立ちます。
・水、影、畳、障子、縁側などの光と影を映すもの ・夜気、露、風、虫の声などの秋の気配 ・静けさ、旅、読書、思索などの内面的な動作や情景