秋深し

秋深し

あきふかし

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意味・由来

「秋深し(あきふかし)」は、秋が深まり冬の気配がすぐそこに迫っている晩秋の情景や、その季節感をしみじみと味わう心情を表す季語です。木々の葉が散り始め、日脚が急速に短くなり、朝夕の冷え込みが肌に刺さるようになる頃の、どこか寂しく静かな情緒を強く含んでいます。「秋深し」は単なる気温や暦の移り変わりだけでなく、深まりゆく季節に対する人の心の動きをも包み込む言葉です。

この季語で詠むコツ

「秋深し」という季語自体に深い情緒と存在感があるため、中七や下五で大げさな感情を言い添えるよりも、日常のふとした仕草や静かな情景を取り合わせるのがコツです。静寂、孤独感、人肌のぬくもり、あるいは光と影のコントラストなど、五感でとらえた具体的な事象と合わせることで、深まる秋の哀愁や趣がより鮮やかに立ち上がります。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 静けさを際立たせる生活の情景(灯火、読書、珈琲、足音、隣の部屋)
  • 温もりや触覚を感じさせる描写(毛布、子どもの手、温もり)
  • 晩秋の光や色彩(遠山、夕影、斜光)

「秋深し」の俳句例 (2件)

病床の人訪ふたびに秋深し
高浜虚子『五百五十句』(青空文庫)
秋深しピアノに映る葉鶏頭
松本たかし『松本たかし句集』(青空文庫)

みんなの「秋深し」の詠み

盤石に

苔むす沢や

秋深し

秋深し

幸を追う道

夕の風

禅僧や

素足のままの

秋深し

秋深し

葉裏に白き

光閃く

秋深し

すする緑茶の

湯気白く

懐かしいき

友に手紙や

秋深し

最終の

踏切鳴りて

秋深し

秋深し

琳派の図録

開きおり

秋深し

泪して聴く

プッチーニ

シャンソンの

漏れくる窓や

秋深し

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