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しょうまん
小満(しょうまん) とは、春に芽を出した草や木がぐんぐん大きくなって、生きものの元気が世界いっぱいに広がる、初夏のはじまりの季節です。 一年を24に分けた「二十四節気」のひとつで、だいたい 5月21日ごろから6月4日ごろ までの15日間くらいを指します。 🌿 「小満」ってどんな意味? 秋にまいた麦がぐんぐん育って、「少し(小)安心できた、満足できた」という気持ちから「小満」と呼ばれるようになった、と言われています。 木々の緑がぐっと濃くなって、やさしい初夏の風が吹きはじめるころ。田んぼには田植えを待つ若い苗(早苗(さなえ))がゆらゆらと揺れて、小さな命があちこちで育っていく、にぎやかな季節です。 🌸花:大きくてふわっと咲く「芍薬(シャクヤク)」や、これから梅雨にむけて咲きはじめる「紫陽花(アジサイ)」 🍃食べもの:初夏の海でとれる「初鰹(はつがつお)」、香りのよい「新茶」、山でとれたばかりの「山菜」など 生きものたちが一番元気になっていく季節ですが、気温の変わり目で少し疲れやすい時期でもあります。体に気をつけながら、すがすがしい初夏を楽しんでくださいね🌱
あじさい
紫陽花(あじさい)は、梅雨の時期(仲夏)を代表する美しい花を咲かせる落葉低木で、分類は「植物」にあたります。土壌の酸性度によって花の色が青、紫、ピンクへと変化することから「七変化」とも呼ばれます。雨に濡れた紫陽花はことのほか風情があり、梅雨の風物詩として古くから親しまれてきました。「四葩(よひら)」という美しい傍題もあります。
びわ
枇杷(びわ)は、初夏に橙黄色の卵形をした甘い実をつける常緑高木で、分類は「植物」にあたります。実が熟すのは梅雨の時期と重なり、雨に濡れて光る枇杷の実は初夏の風物詩です。古くから果実として食べられるほか、葉は薬用としても利用されてきました。楽器の琵琶に形が似ていることからその名がついたとされ、色鮮やかな実が木立の中で際立つ情景がよく詠まれます。
つゆ・ばいう
梅雨(つゆ・ばいう)は、初夏から仲夏にかけて日本などの東アジア特有の雨季を指す季語で、分類は「天文」にあたります。梅の実が熟す頃に降る雨であることから「梅雨」という字があてられたと言われています。長雨による鬱陶しさや湿気を感じる一方で、農作物を潤し、生命を育む大切な恵みの雨でもあります。傍題として「梅雨の入り(つゆのいり)」「梅雨晴れ(つゆばれ)」などがあります。
つゆさむ
梅雨寒(つゆさむ)は、梅雨の期間中にオホーツク海高気圧などの影響で、急に気温が下がり肌寒く感じる日のことを指す仲夏の季語です。分類は「時候」にあたります。夏に向かっているはずなのに、上着が必要になるほどの冷え込みを感じることもあります。雨の鬱陶しさに寒さが加わることで、体調管理の難しさや、どんよりとした季節の停滞感を表すのに用いられます。
からつゆ
空梅雨(からつゆ)は、梅雨の時期になっても雨がほとんど降らない、あるいは降水量が極端に少ない状態を指す仲夏の季語です。分類は「天文」にあたります。農作物にとっては水不足による深刻な被害をもたらす恐れがあり、農家の不安や天候への苛立ちが込められることが多い季語です。また、本来なら雨に濡れるはずの景色が乾ききっている様子など、特異な季節感を描写する際に使われます。
ゆり
百合(ゆり)は、初夏から夏にかけて、ラッパ状や釣鐘状の大きく美しい花を咲かせる球根植物で、分類は「植物」にあたります。ヤマユリ、テッポウユリ、ササユリなど様々な種類があり、その華麗な姿と強い芳香が特徴です。古くから純潔や威厳の象徴とされ、和歌や俳句でも高貴な花として詠まれてきました。夏の強い日差しの下や、梅雨の晴れ間に咲き誇る姿が印象的な季語です。
うみびらき
夏の始まりに、海水浴場がその年の営業を開始し、一般に開放されることです。神主による安全祈願の神事が行われることもあります。夏のレジャーの本格的な幕開けを告げる活気ある季語で、真新しい水着や、まだ少し冷たい海水、人々の浮き立つ心が感じられます。 詠む際のコツ 「海が開いて楽しい」という直接的な表現を避け、波の音、砂浜の眩しさ、準備をする人々の活気や、まだ人の少ない海の広さなど、具体的な情景を切り取ることで、海開きの新鮮な空気を表現できます。 相性のいい言葉・取り合わせ 【時候】初夏、梅雨明け 【地理】砂浜、水平線 【生活】パラソル、水着
くりさく
意味・由来\n「栗咲く(くりさく)」は、初夏(仲夏)に栗の木が黄白色の細長いブラシのような花を咲かせる様子を表す季語です。栗の花は、桜のような華やかさはありませんが、独特の強い青臭い香りを放ち、山野や里山を白く染め上げます。この力強く、かつどこか泥臭い生命力と独特の匂いが、古くから季節の移り変わりを実感させる象徴として親しまれてきました。\n\n### この季語で詠むコツ\n「栗咲く」を詠む際は、視覚的な「白さ」や「群れて咲く様子」だけでなく、その「独特の強い香り(匂い)」や、梅雨時の「湿った空気感」に焦点を当てると効果的です。また、華やかな花ではないからこそ、素朴な日常や静かな山里の暮らしと組み合わせることで、深い味わいが生まれます。\n\n### 相性のいい言葉・取り合わせ\n 嗅覚・空気感:匂い、むせぶ、雨、曇り空、湿気\n 生活・風景:山路、畑、夕暮れ、庵、家路
あきさめ
意味・由来\n「秋雨(あきさめ)」は、秋に降る雨全般を指す三秋の季語です。夏の夕立のような激しさや春雨の柔らかさとは異なり、しとしとと静かに降り続き、ひと雨ごとに気温を下げて冬へと近づけていく冷涼感が特徴です。古くから「秋の長雨」「すすき梅雨」とも呼ばれ、どこか物寂しく、人恋しさを誘う情緒豊かな季語として親しまれてきました。\n\n### この季語で詠むコツ\n秋雨を詠む際は、単に「雨が降っている情景」を描くだけでなく、その雨がもたらす「冷たさ」「静けさ」「暗さ」「時間の経過」に着目するのがポイントです。室内の静寂や灯りのぬくもり、雨滴が物に当たる繊細な音、濡れた草木の深まる色彩など、五感(触覚・聴覚・視覚)を意識して描写すると、秋雨ならではの深みや寂寥感が引き立ちます。\n\n### 相性のいい言葉・取り合わせ\n秋雨は静的な季語であるため、落ち着いた日常風景や静かな室内、ぬくもりを感じる事物と好相性です。\n- 室内・静けさ:灯火、障子、古本、机、窓、茶碗\n- 色・質感:濡色、鈍色、冷え、しじま、湿り\n- 自然・情景:瓦、庭石、落ち葉、夕暮れ、夜半
さみだれ
意味・由来\n「皐月雨(さみだれ/五月雨)」は、旧暦の5月(現在の6月頃、まさに梅雨の時期)に降る長雨を指す夏の季語です。「さ」は田植えの神や農耕そのものを意味し、「みだれ」は「水垂れ」が変化したものとされ、元々は田植えに必要な恵みの雨という意味合いを持っていました。しかし、古今和歌集の時代からは、どこか物憂げで寂しげな長雨の情景として歌われることが多くなりました。\n\n### この季語で詠むコツ\n皐月雨を詠む際は、単なる「雨の日の景色」として描くのではなく、降り続く雨によってもたらされる「時間の経過」や「湿り気」、あるいは「自然のダイナミズム」に注目することが大切です。しとしとと静かに万物を潤す雨としての「静」の側面と、川を増水させるような激しい雨としての「動」の側面、どちらを切り取るかによって句の個性が際立ちます。\n\n### 相性のいい言葉・取り合わせ\n 水や流れに関する言葉: 大河、急流、濁流、軒の雫、水たまり\n 室内の情景や静けさ: 畳、古書、灯火、障子、宿、昼寝\n* 植物や自然: 青葉、若葉、苔、紫陽花、煙る山々
さつきぐも
意味・由来 「五月雲(さつきぐも)」は、旧暦の五月(現在の六月から七月頃、すなわち梅雨の時期)に現れる雲のことです。この時期の雲は、梅雨前線の活動によって低くどんよりと垂れ込めたり、ときには晴れ間のなかにダイナミックに湧き起こったりと、非常に変化に富んでいます。単なる「曇り空」を指すだけでなく、夏の到来を前にした湿潤な空気感や、重苦しくも力強い自然の躍動感を象徴する季語として愛されてきました。 この季語で詠むコツ 五月雲を詠む際は、その「湿度の高さ」や「重厚な質感」、そして「絶え間ない変化」に注目するのがコツです。単に空を見上げるだけでなく、雲の切れ間から差し込む一瞬の光、あるいは雲のせいで暗くなる地上の風景や水面の様子など、周囲の環境に与える影響を描写することで、梅雨期特有の鬱然とした、しかしどこか情緒ある雰囲気を生々しく表現することができます。 相性のいい言葉・取り合わせ 動的な表現: ちぎれる、湧き立つ、覆う、流れる、翳(かげ)る 水や湿気を感じさせる言葉: 泥、水底、川波、露、しっとり、雨催い 光と影の言葉: 薄日、夕日、またたく、仄暗い、コントラスト
たかしき
意味・由来 「たかし忌(たかしき)」は、昭和を代表する俳人の一人である松本たかしの忌日である6月4日を指す、仲夏の季語です。松本たかし(1906~1956年)は、江戸高弟の流れを汲む能楽師の家に生まれましたが、病弱のため能楽師の道を断念し、高浜虚子に師事して俳句の道へと進みました。彼の作風は、能楽仕込みの格調高さと幽玄な美意識、そして独自の清澄な感覚に満ちています。50歳という若さで没した彼を偲び、その忌日は別号の「麦車」から「麦車忌(ばくしゃき)」とも呼ばれます。 この季語で詠むコツ たかし忌を詠む際は、松本たかしが生涯愛した「鎌倉」の自然や、彼のルーツである「能楽」の静謐な世界観を背景に置くのが効果的です。また、6月初旬という季節ならではの、しっとりとした雨(梅雨の走り)や、光り輝く新緑、黄金色に実る麦畑などの色彩感を重ね合わせることで、彼の端正でノーブルな句風に寄り添う、詩情豊かな句を詠み上げることができます。 相性のいい言葉・取り合わせ 地名・空間:「鎌倉」「由比ヶ浜」「能舞台」「竹林」「静寂」 自然・季節:「雨」「麦の秋(麦秋)」「青葉」「風の音」 能楽にまつわる言葉:「謡(うたい)」「仕舞」「能面」「笛」
はなごけ
意味・由来 「花苔(はなごけ)」は、夏の季語で、コケ植物の胞子嚢(ほうしのう:胞子が入っている袋)が伸びて、まるで小さな花が咲いたように見える様子を指します。あるいは実際に「ハナゴケ」と呼ばれる、先端に鮮やかな赤や黄色のコップ状の構造を持つ地衣類を指すこともあります。梅雨時から夏にかけての湿潤な気候のなか、水分をたっぷりと吸い込んだ苔が、一斉に胞子嚢を立ち上げる姿は、小さくも力強い生命力を感じさせます。湿った石垣や庭、寺の境内などでひっそりと輝く、ミクロの美しい世界を表現する季語です。 この季語で詠むコツ 花苔を詠む際は、カメラのレンズを極限まで近づけるように「クローズアップの視点」を持つことが大切です。その小さな「花」の赤や黄、緑といった色彩、繊細な形、そして朝露や雨の雫をまとった瑞々しさに注目しましょう。また、周囲の広大な自然(大木や古い岩、静かな境内など)との「大小のコントラスト」を意識すると、花苔の健気さと美しさがより一層際立ちます。 相性のいい言葉・取り合わせ 水や湿り気を示す言葉:打ち水、雨上がり、雫、岩清水、朝露、湿り 静寂や厳かな場所:石仏、古寺、杉の根、庭石、手水鉢(ちょうずばち) 光を繊細に捉える言葉:木漏れ日、日の斑(ひのふ)、木陰、微光、こぼれ日
わかばあめ
意味・由来 「若葉雨(わかばあめ)」とは、初夏の瑞々しい若葉に降り注ぐ雨のことです。この時期の雨は、冬の冷たい雨や梅雨のジメジメした雨とは異なり、木々の青葉をいっそう鮮やかに引き立て、生命力にあふれた自然の美しさを際立たせる恵みの雨として捉えられます。しっとりと濡れた若葉の輝きや、雨滴が葉を叩く静かな音、雨上がりに漂う青葉の瑞々しい香りなど、五感に訴えかける豊かな情趣を持った夏の季語です。 この季語で詠むコツ 「若葉雨」を詠む際は、雨の持つ「暗さ」や「憂鬱さ」よりも、雨によって引き出される「若葉の生命力」や「色彩の鮮やかさ」に焦点を当てるのがコツです。雨に濡れて光る葉の緑のグラデーション、雨粒を弾く葉の動き、あるいは雨に煙る木立ちの静寂など、視覚や聴覚、嗅覚を意識して具体的に描写すると、爽やかで生き生きとした情景が立ち上がります。 相性のいい言葉・取り合わせ 色彩や光を表現する言葉(「光る」「したたる」「濡れる」「萌黄」など) 音や五感に関する言葉(「はじく」「静けさ」「匂う」「そよぐ」など) 具体的な樹木や場所(「楠(くす)」「桜若葉」「古寺」「窓辺」など)
なたねづゆ
あおづゆ
あらづゆ
おくりづゆ・おくりばいう
かえりづゆ