小春日和

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意味・由来

「小春日和」は、初冬のころに訪れる、まるで春先のように暖かく穏やかな晴天を指す冬の季語です。「春」という文字が入っているため春の季語と誤解されがちですが、旧暦十月を「小春」と呼んだことに由来し、立冬を過ぎて寒さが増す時期に現れる束の間の暖かさを表します。厳しい寒さを前にした、自然からの優しい贈りもののような穏やかな気候を愛でる言葉です。

この季語で詠むコツ

単に「暖かい」「気持ちがいい」と詠むだけでなく、背後に忍び寄る「冬の気配」を意識すると句に深みが生まれます。日中は春のように麗らかであっても、日が陰れば急に冷え込む儚さや、冬枯れが近い木々、長く伸びる影などを対比として取り入れると効果的です。また、日常のふとした動作や、静かで穏やかな空気感を切り取ると、小春日和のぬくもりが実感を持って伝わります。

相性のいい言葉・取り合わせ

日差しの温もりや、静かな時間を連想させる言葉とよく調和します。 ・縁側、日溜まり、障子、窓辺 ・猫、鳥の声、遊ぶ子、老人の穏やかな姿 ・干し柿、布団干し、庭の手入れ、散歩 ・枯葉、澄んだ空、遠い山並み このように、身近な暮らしの風景や、柔らかな光を感じさせる具体的な事物を組み合わせると、詩情豊かな一句に仕上がります。

「小春日和」の俳句例 (1件)

玉の如き小春日和を授かりし
松本たかし『松本たかし句集』(青空文庫)

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