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「夕涼(ゆうすず)」とは、夏の厳しい日中の暑さが去り、夕方になってようやく訪れる涼しさ、あるいはその涼しさを求めて戸外や縁側に出てくつろぐことを指す夏の季語です。「夕涼み」とも呼ばれます。古くから庶民の生活に根づいた風物詩であり、一日の労働を終えた人々が、打ち水をし、夕暮れの心地よい風に吹かれながらほっと一息つく安らぎの時間を表しています。
「夕涼」という言葉自体に「心地よい」「ほっとする」という気分が含まれているため、「気持ちがよい」「涼しくて嬉しい」といった主観的な感情をそのまま言葉にしないことが大切です。肌をなでる川風の感触、遠くから聞こえる下駄の音、縁側で飲む冷たい水、だんだんと藍色に染まっていく空のグラデーションなど、五感で捉えた具体的な物や情景を取り合わせることで、夕涼みの持つ静けさや風情がより鮮やかに立ち上がります。
・縁側(えんがわ)、土間、路地 ・下駄の音、川風、暮色(ぼしょく) ・団扇(うちわ)、打ち水、浴衣(ゆかた) ・手水鉢、水音、夕餉(ゆうげ)の支度