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「団(うちわ)」は、一般的には「団扇」と書かれ、手で煽って涼しい風を起こすための道具です。古代中国から伝わり、古くは貴族の顔を隠すためや威儀を正すためにも用いられましたが、時代とともに庶民の生活へと広まり、夏の暑さをしのぐ生活必需品となりました。竹などの骨に和紙や絹を張ったものが多く、涼をとるだけでなく、炊事の火起こしや虫を払う際にも使われます。親しみ深い夏の生活道具として、俳句でも古くから愛好されてきた代表的な三夏の季語です。
団は日常に密着した道具であるため、ただ「煽いで涼しい」と詠むだけでは平凡になりがちです。団を動かす「手の動き」や、ふと手を止めた瞬間の静けさ、あるいは置き去られた団の佇まいに焦点を当てると、味わい深い句になります。また、絵柄の風情、縁側や夕暮れといった情景、誰かをそっと煽いであげる優しさなど、人の仕草や感情と結びつけることで生活感や温かみがぐっと引き立ちます。
・夕暮(ゆうぐれ) ・縁側(えんがわ) ・畳(たたみ) ・昼寝(ひるね)※夏の季語 ・風(かぜ)
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