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「山蚕(やまがいこ、またはやまこ)」は、野生のヤママユガ(山繭蛾)の幼虫を指す春の季語です。人間に飼育されて純白の絹糸を出す「家蚕(かさん)」に対し、山野のクヌギやコナラなどの葉を食べて育つためこの名があります。天蚕(てんさん)とも呼ばれ、その体は新緑の葉に溶け込むような鮮やかな緑色をしています。家蚕よりも野性味があり、大自然の生命力や、深山幽谷の神秘性を象徴する存在として古くから俳句に詠まれてきました。
山蚕を詠む際は、その鮮烈な「緑色」や、野生ならではの「たくましい生命力」に注目すると良いでしょう。また、彼らが好むクヌギなどの瑞々しい若葉、山を濡らす春の雨、山間の一軒家の静寂など、山蚕を取り巻く環境を具体的に描写することで、独特のしっとりとした情緒や立体感が生まれます。
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