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「露時雨(つゆしぐれ)」は晩秋の季語です。草木にたっぷりと降りた露が、風に揺れたり重みに耐えかねたりして、まるで時雨(晩秋から初冬にかけて通り雨のように降る雨)のようにぽたぽたと音を立てて葉から滴り落ちる情景を指します。また、露がしきりに降りて時雨のように袖や地面を濡らすさまをたとえて呼ぶこともあります。古典和歌の時代から好まれた情緒豊かな言葉で、目に見える雨ではないにもかかわらず、辺り一面がしっとりと濡れそぼるような深い情感と静寂をたたえています。
露時雨は「視覚」と「聴覚」、そして「触覚(湿り気や冷たさ)」を同時に刺激する非常に詩情豊かな季語です。実際に雨が降っているわけではないため、晴れ間や曇り空との対比、木漏れ日、あるいは葉から滴る水滴の音に焦点を当てると臨場感が出ます。大げさな情景を描くのではなく、庭先や山道、木々の梢など、身近な静かな自然に目を向け、ひんやりとした秋の冷気や寂寥感を五感を通してすくい取るように詠むのがコツです。
・植物・自然物:庭石、苔、梢、竹林、落ち葉、烏瓜、萩 ・場所:山路、古寺、庭、峠、小道 ・動作・状態:滴る、零る(こぼる)、濡る、音なき、日射し、冷やか
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