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反嘴鴫(そりはしぎ)は、シギ科の渡り鳥で、秋の季語です。その名が示す通り、細長い嘴(くちばし)が上向きに緩やかに反り返っているのが最大の特徴です。シベリアなど北方で繁殖したのち、秋になると南の越冬地を目指して日本に立ち寄る「旅鳥」として知られています。主に海岸の干潟や河口、入り江などの浅瀬に飛来し、反り返った独特の嘴を水底や泥のなかに差し入れ、カニやゴカイ、小魚などを器用に捕食します。
反嘴鴫を詠む際は、特徴的なくちばしの形状や、波打ち際をせわしなく走り回る敏捷な動きに注目すると鳥の生態が鮮やかに浮かび上がります。広大な干潟や砂浜の空間的な広がり、引き潮や寄せ波の動き、あるいは秋の夕日や澄んだ風といった自然現象と取り合わせることで、秋の渡り鳥ならではの旅愁や哀愁、季節の深まりを表現できます。
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