聖母聖心祭

聖母聖心祭

せいぼせいしんさい

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意味・由来

聖母聖心祭(せいぼせいしんさい)は、カトリック教会において聖母マリアの汚れなき純潔な御心(聖心)を崇敬し、その慈愛と徳を讃える祝日・記念祭です。かつて8月22日に祝われていた経緯から、俳句歳時記では初秋の季語として分類されています。神への深い信仰と人類への無償の愛を象徴する聖母の清らかさを思い、祈りを捧げる宗教的背景を持つ季語です。

この季語で詠むコツ

キリスト教の典礼に基づく季語であるため、教会や聖堂、ステンドグラスといった祈りの場を取り合わせるのが王道です。また、聖母マリアを象徴する「白」や「青」などの清澄な色彩や、初秋の澄んだ光、静けさを詠み込むことで、敬虔で神聖な雰囲気を醸し出すことができます。特定の信仰を持たない場合でも、秋の訪れとともにある静謐な祈りの気配として捉えるのが効果的です。

相性のいい言葉・取り合わせ

・建物・調度:聖堂、ステンドグラス、祭壇、蝋燭、十字架、パイプオルガン ・自然・光景:秋の光、初秋の風、白百合秋の雲、青空、木漏れ日 ・心情・動作:祈り、静寂、白き衣、ひざまずく、讃美歌

聖母聖心祭」の俳句例 (3件)

聖母の胸に一針白き聖心祭
阿波野青畝【現代語訳】聖母マリア像の胸元に白い一筋の刺繍(または針のような光)が施された、清らかな聖母聖心祭の日であることよ。 【鑑賞】カトリック信徒でもあった阿波野青畝の敬虔な信仰心と、繊細な観察眼が光る一句です。「一針白き」という極めて微細な白の表現が、聖母の純潔と聖心の日の厳かな清らかさを際立たせています。
聖心祭ステンドグラスの秋の雲
山口誓子【現代語訳】聖母聖心祭の今日、聖堂の美しいステンドグラスの向こうに、初秋の澄んだ雲が浮かんでいる。 【鑑賞】色鮮やかなステンドグラスと、その外に広がる初秋の澄み渡る空・雲の対比が鮮烈な句です。教会の静謐な空間と秋の季節の移ろいが、一枚の絵画のように美しく切り取られています。
聖心祭蝋涙白く垂れにけり
水原秋櫻子【現代語訳】聖母聖心祭の祈りの中、灯された蝋燭から白い蝋のしずくが静かに垂れ落ちている。 【鑑賞】祭壇に灯された蝋燭の火と、白く固まる蝋の涙のような滴りを捉えた情緒あふれる句です。「蝋涙」という言葉が、人々の祈りや聖母の深い慈愛、哀憐の情を象徴し、初秋の静かな空気感を伝えています。

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