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莢隠元(さやいんげん)は、マメ科の一年草であるインゲンマメの未熟な莢(さや)を食用とするものです。江戸時代初期、明の禅僧・隠元隆琦(いんげんりゅうき)が日本に伝えたとされることからその名がつきました。初夏から花を咲かせ、夏から秋にかけて実を結びますが、俳句では秋の収穫の味覚として「秋」の季語(植物)に分類されます。緑が鮮やかで、胡麻和えや煮物など日々の食卓に親しまれる家庭的な野菜です。
莢隠元を詠む際は、調理前の手仕事や台所の情景に目を向けると生活感と季節感が豊かに表現できます。特に「両端を折って筋を引く」という手作業の所作や、ポキリと折れる音・感触、茹で上がったときの鮮やかな緑色、独特の青い香りなどに着目してみましょう。何気ない日常の夕餉の支度や、家族との団らん、畑仕事の素朴な営みと響き合わせるのがポイントです。
・調理・台所に関する言葉(筋引く、茹でる、胡麻和え、夕餉、すり鉢、ざる) ・五感に訴える言葉(ポキリと、青き匂ひ、熱き、緑濃き) ・日常・暮らしの風景(土間、勝手口、母の手、無言、茜空)
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