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「胡麻(ごま)」はゴマ科の一年草で、古くから親しまれている代表的な作物です。夏に淡いピンクや白い釣鐘形の花を咲かせた後、秋になると実(さく果)が熟します。秋の季語としての「胡麻」は、主に収穫期を迎えた胡麻そのものや、胡麻を刈り取って束ねて干す作業(胡麻干す)、乾燥させて叩き落とす作業(胡麻叩く)など、秋の実りと農作業の情景全般を指します。実がこぼれ落ちる乾いた音や素朴な香ばしさが、深まりゆく秋の情趣を豊かに伝えます。
胡麻を詠む際は、視覚だけでなく「音」や「光」、「匂い」といった五感を活かすのがポイントです。胡麻殻を束ねて干している農家の庭先ののどかな日差しや、胡麻を叩いて粒が跳ねる乾いた小気味よい音、落ちた種をついばみに来る雀の姿などを捉えると、具体的で温かみのある生活感や秋の寂寥感が生まれます。また、収穫後の静けさや夕暮れの傾く日差しなど、時間の推移と合わせるのも効果的です。
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