砂糖大根

砂糖大根

さとうだいこん

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意味・由来

砂糖大根(さとうだいこん)は「甜菜(てんさい)」や「ビート」とも呼ばれるヒユ科の根菜で、砂糖の原料となる重要な農作物です。大根に似た白く太い根にたっぷりと糖分を蓄え、日本では主に北海道などの冷涼な地域で大規模に栽培されています。秋の深まりとともに一斉に収穫され、畑一面に山積みにされたり、製糖工場へ運ばれたりする光景は、北国の大地に冬の足音が迫る秋の力強い風物詩となっています。

この季語で詠むコツ

砂糖大根を詠む際は、広大な大地で繰り広げられる収穫の迫力や、北国ならではの澄んだ空気・寒冷な風土を意識するのがポイントです。掘り出されたばかりの土の匂い、積み上げられた白い塊の量感、運搬するトラックや貨車の響きなど、視覚や触覚・聴覚を具体的に捉えることで、生活感と季節の深まりが鮮やかに伝わります。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 風土・場所:北海道、十勝、北の大地、野道、貨物駅
  • 作業・情景:掘り起す、積み上ぐ、土煙、積荷、夕暮れ
  • 季節感・天候:冷雨、晩秋、初霜、暮れゆく空、寒風

砂糖大根」の俳句例 (3件)

砂糖大根汽車を待たせて積まれけり
高浜虚子【現代語訳】収穫された砂糖大根が、汽車を停車させて待たせるほど大量に積み込まれていることだ。 【鑑賞】北海道の雄大な収穫風景を活写した一句です。定時運行の汽車すら待たせるほどの砂糖大根の圧倒的な収穫量と、活気ある運搬作業の慌ただしさがユーモラスかつ力強く表現されています。
砂糖大根積みあげられて夜の雨
前田普羅【現代語訳】収穫された砂糖大根が高く積み上げられたまま、冷たい夜の雨に打たれている。 【鑑賞】昼間の収穫の喧騒が去ったあとの静けさと、秋の夜の冷たさが染み渡る句です。うずたかく積まれた砂糖大根の白さと、夜の暗闇、降りしきる雨の冷涼感が見事なコントラストを描いています。
砂糖大根掘る男等の背のひくし
細見綾子【現代語訳】砂糖大根を掘り出している男たちの背中が、深くかがんでいるために低く見える。 【鑑賞】広大な畑の中で黙々と腰をかがめて土と格闘する労働者の姿を捉えています。広い大地に対して「背のひくし」と矮小化して描くことで、かえって農作業の過酷さと大地の雄大さが際立ちます。

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