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「親鳥(おやどり)」は、初夏から夏にかけて雛を育てている鳥を指す夏の季語です。多くの鳥たちは春から初夏にかけて卵を産み、孵化させます。そして夏本番を迎えるころには、旺盛に餌をねだる雛たちのために、休む間もなく餌を運び、外敵から守るという子育ての最盛期を迎えます。自然界の逞しい生命力や、我が子を思うひたむきな情愛が感じられる、温かくも健気な季語です。
親鳥を詠む際は、雛そのものを細かく説明するのではなく、親鳥の仕草や行動に焦点を当てることがポイントです。青葉の茂みへ忙しそうに出入りする姿、虫をくわえて梢で見張る警戒心、巣立ちを促すような鳴き声など、具体的な動きを写生しましょう。親子の情愛を直接言葉で説明するのではなく、親鳥の忙しない動きや鋭い眼差しを描くことで、かえって深い愛情や生命の緊張感を表現できます。
・自然の情景(夏の季語):青葉、青嵐、夏木立、五月雨、短夜 ・親鳥の様子・行動(無季の言葉):給餌、梢、羽音、くちばし、雨宿り、見守る