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「白膠木紅葉(ぬるでもみじ)」とは、ウルシ科の落葉小高木であるヌルデ(白膠木)が、秋に美しく色づいた葉を指す晩秋の季語です。ヌルデはかつて幹を傷つけて採れる白い樹液を接着剤(漆の代用)として用いたことから「塗手(ぬるで)」「白膠木」の名がついたとされます。カエデ類の紅葉に先駆けて鮮烈な朱色や黄色に染まるのが特徴で、葉の軸に扁平な翼(ひれ)がついた独特の形をしています。日当たりの良い山野や林縁、道端に多く自生し、秋の山肌をいち早く鮮やかに彩ります。
白膠木紅葉の魅力は、人工的な庭園ではなく、ありふれた野山や街道沿いでひときわ強く燃え立つ野趣と鮮やかさにあります。漆科特有の照りがある艶やかな赤や、葉軸の翼の形、あるいは一枚一枚の小葉の散り際など、細部の表情に目を向けると独自性が出ます。また、名所のもみじ狩りの華やかさとは対照的な、山里の静けさや峠道の寂寥感とともに詠むと、この季語が持つ野の力強さと哀愁が引き立ちます。
・山道、峠、崖、谷、林縁などの山野の地形を表す言葉 ・日射、夕日、逆光、青空などの光や色彩を際立たせる言葉 ・翅(はね)、翼、照る、反るなどのヌルデの葉の形状・質感を表す言葉
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