庭茂

庭茂

にわしげり

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意味・由来

「庭茂(にわしげり)」は、初夏から盛夏にかけて庭の草木が生い茂る様子を表す夏の季語です。夏の強い日差しと恵みの雨を受け、木々の青葉が重なり合い、庭全体が深い緑で埋め尽くされる情景を指します。生命力にあふれたみずみずしさを感じさせると同時に、茂りすぎた緑が濃い影を作り、どこか薄暗く鬱蒼とした野趣や静けさを漂わせる奥深さがあります。

この季語で詠むコツ

単に「草木がたくさん生えている」と説明するのではなく、光や風、生活空間との対比を描くのがコツです。例えば、茂った葉が遮る強い日差しとそこから生まれる木漏れ日、風が吹き抜けたときの葉擦れの音、あるいは縁側や窓から眺めた室内の暗さとの対比などに着目してみましょう。手入れが行き届かないことへの愛着や、人の暮らしを飲み込むほどの自然の力強さを意識して詠むと、味わい深い一句になります。

相性のいい言葉・取り合わせ

・縁側、濡れ縁、障子(住まいや暮らしの佇まいを伝える無季の言葉) ・木漏れ日、日差し、暗がり(光と影のコントラストを描く言葉) ・夕立、通り雨(夏ならではの天候を表す言葉) ・蝉の声、風(生命感や聴覚に訴えかける夏の言葉)

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