苦うるか

苦うるか

にがうるか

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

「苦うるか(にがうるか)」とは、鮎(あゆ)の苦味のある内臓(腸や胆嚢など)を集め、塩辛にした伝統的な珍味のことです。落ち鮎の季節である初秋から晩秋にかけて作られることが多く、俳句では秋の季語(生活・飲食)に分類されます。「うるか」には卵巣を用いた「子うるか」や白子を使った「白うるか」などもありますが、内臓のみで作る苦うるかは別名「渋うるか」とも呼ばれ、独特の濃厚な渋みとほろ苦さが特徴です。古くから川魚の獲れる地方の特産品であり、大人の酒戸(酒飲み)に愛されてきた滋味豊かな風物詩です。

この季語で詠むコツ

「苦うるか」を詠む際は、その独特の苦味や舌触り、そして合わせる「酒」との調和を捉えるのが基本となります。味覚そのものを直接描写するだけでなく、少量ずつ箸の先でつまんで味わう仕草や、酒盃を傾ける静かな時間の流れを切り取ると効果的です。また、人生の哀歓や旅情、夜長の孤独感、あるいは気心の知れた旧友との語らいといった、成熟した大人の情感と響き合わせることで、句に深い陰影と余韻をもたらすことができます。

相性のいい言葉・取り合わせ

・酒器・酒の情景:地酒、盃、徳利、猪口、燗(かん) ・動作・所作:箸の先、なむ(舐む)、舌に置く、一献 ・季節や時間の情緒:夜長、灯影(ほかげ)、秋風、秋深し、山深し、旅宿

苦うるか」の俳句例 (3件)

苦うるかや酒一ぱいを大事にて
清崎敏郎【現代語訳】苦うるかを箸先にのせ、添えられた一杯の酒を慈しむように大切に味わっている。【鑑賞】濃厚な苦味を持つうるかは、決してがぶがぶと飲み食いするものではありません。ほんの少し舌に乗せ、一杯の酒をしみじみと愛惜しながら傾ける姿に、大人の酒の美学と静かな秋の夜の豊かさが感じられます。
苦うるかや酒のふくらむ舌の上
長谷川櫂【現代語訳】苦うるかを口に含むと、追いかけて含んだ酒のふくよかな旨みと香りが舌の上いっぱいに広がっていく。【鑑賞】うるかの凝縮された苦味と塩気が、日本酒の甘みと旨みを最大限に引き立てる瞬間を生々しく捉えた句です。味覚と嗅覚の広がりを「ふくらむ」という動詞で見事に表現しています。
苦うるか箸の雫の濁りけり
久保田万太郎【現代語訳】苦うるかをつまんだ箸の先から滴る雫が、独特の渋い色に濁っていることよ。【鑑賞】繊細な観察眼によって箸先の小さな雫に焦点を当てています。内臓特有の暗緑色を帯びた濁りに、深まりゆく秋の侘びしさや大人の渋い風情、江戸前の粋が重なり合う味わい深い一句です。

みんなの「苦うるか」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「苦うるか」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語