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「来る秋(くるあき)」は、暦の上で秋が近づくころ、あるいは立秋を過ぎて本格的な秋へと季節が移り変わろうとする時期を指す季語です。まだ夏の暑さが残る時期(晩夏から初秋)でありながら、ふとした風の涼しさや空の高さ、草木の様子に「もうすぐ秋がやってくる」という気配を察知した瞬間の喜びや寂しさを表現します。単に「秋」というよりも、季節が動いていくそのダイナミズムや、かすかな変化への敏感な感性が込められた言葉です。
「来る秋」を詠む際は、まだ視覚的には夏である景色の中に、どのようにして秋の気配を見つけたかという「発見」を具体的に描写するのがコツです。例えば、肌に触れる風の冷たさ、夜の虫の声の変化、夕暮れ時の影の長さなど、五感を研ぎ澄まして捉えた一瞬を切り取ります。「来る秋や」と切字を用いることで、季節の移り変わりに対する感慨を強調することができます。
まだ夏の名残がある時期であるため、涼しさを感じさせる言葉や、光と影のコントラストを示す言葉と相性が良いです。「風」「水」「夕暮れ」「影」「畳」「窓」といった、日常生活の中で風通しや光の変化を感じられる名詞を取り合わせると、実感のこもった句になります。また、「動く」「移る」「通る」などの変化を表す動詞とも調和しやすいです。
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