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「香草(こうそう)」は、文字通り独特の芳香を持つ草の総称であり、俳句においては「秋」の季語に分類されます。紫蘇(しそ)や薄荷(はっか)といった和のハーブから、バジル、セージ、ローズマリーなどの西洋ハーブ、さらには野山に自生する芳香のある草花までを広く含みます。秋の澄んだ大気の中で、これらの草が放つ清涼感ある香りは、哀愁を帯びた秋の情景に鮮やかな彩りと立体感を与えてくれます。
香草を詠む際は、ただ「良い香りがする」と描写するだけでなく、その香りを嗅いだ瞬間の身体感覚や、呼び起こされる記憶、季節の移ろいと結びつけるのがコツです。「摘む」「ちぎる」「剪る(きる)」「踏む」といった人間や動物の動作を絡めることで、葉や茎から一気に香りが立ち上る「動的な瞬間」を表現しやすくなります。
嗅覚を刺激する季語であるため、五感(特に視覚や触覚)に働きかける言葉と好相性です。「雨」「風」「霧」「露」などの気象を表す言葉と合わせると、湿り気や空気感を伴って香りが生々しく伝わります。また、「指先」「爪」「足裏」といった具体的な身体の部位や、「乾く」「干す」「剪る」といった香草の状態を表す動詞との取り合わせも効果的です。
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