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「木の実時(このみどき)」は、団栗(どんぐり)や栃の実、椎の実など、さまざまな木の実が熟して梢から零れ落ちる晩秋の季節を指す季語です。山野が豊かな恵みに満ちると同時に、冬の気配を帯びて静けさを増していく時期の情緒を表しています。「〜時(どき)」という表現には、単に木の実そのものだけでなく、木の実が実る頃の空気感や季節のうつろい全体を愛おしむニュアンスが含まれています。
木の実そのものの形や色を細かく描写するより、その時期特有の山野の気配や光、音を詠み込むのが効果的です。例えば、木の実が乾いた音を立てて落ちる静けさや、木々を透かして届く柔らかな秋の日差し、落ち葉を踏みしめる足音など、周囲の空間や五感の体験と取り合わせることで、「木の実時」という季節の深まりが鮮やかに立ち上がります。
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