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「蒟蒻の花(こんにゃくのはな)」は、秋の季語です。こんにゃく芋は通常、食用として収穫されるため花を咲かせることは滅多にありませんが、収穫されずに5年ほど生育した球茎から、晩夏から初秋にかけて突然巨大な花茎が伸び、赤紫色から黒褐色の奇妙で妖艶な仏炎苞(ぶつえんほう)を持つ花を咲かせます。その不気味な姿や、受粉のために放つ独特の異臭、めったに見られない珍奇さから、古くから俳人の興味を惹きつける季語となっています。
食卓に並ぶ馴染み深い「こんにゃく」の素朴でぷるぷるしたイメージと、実際の「蒟蒻の花」が持つグロテスクで妖しい姿との落差を意識することが第一のコツです。また、滅多に咲かない「狂い咲き」のような神秘性や、秋の曇天・夕暮れの薄暗がりと取り合わせることで、この花特有の重苦しく妖異な存在感を効果的に引き立てることができます。
・色彩・光:黒紫、暗がり、陰影、夕日、鈍き光 ・天候・情景:曇天、湿り、山影、畑の隅、土の匂ひ ・感情・質感:妖気、不気味、立ち竦む、異様、沈黙
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