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「小望月(こもちづき)」とは、旧暦八月十四日の夜、つまり「中秋の名月(十五夜・満月)」の前夜の月のことです。「幾望(きぼう)」とも呼ばれ、満月(望月)にわずかに及ばないものの、ほぼ円形に満ちた月の美しい姿を指します。昔の人々は、翌日の満月を心待ちにする高揚感とともに、完全な円になる直前のかすかな欠けや、どこか奥ゆかしい佇まいに風情を感じて愛でてきました。
「小望月」を詠む際は、翌夜の「名月」への期待感や、まだ完全ではないからこそ感じられる静けさ・繊細さを捉えるのがポイントです。十五夜の華やかで賑やかな観月とは対照的に、日常の静かな時間や、独りで月と向き合う心境を描くと情緒が深まります。「明日の満月」を意識した心の動きや、澄み渡る秋の夜気と取り合わせるのが効果的です。
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