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「古米(こまい)」とは、その年の秋に収穫された「新米」に対して、前年以前に収穫された米のことを指します。秋に待ち望まれた新米が出回り始めると、それまで日常を支えてくれた米は「古米」と呼ばれ、季節の移り変わりや歳月の経過を象徴する存在となります。 古米は水分が抜けて香りが薄れがちですが、炊き増えがすることや、あっさりとした味わいといった特徴もあります。秋の季語として用いる場合、新米の瑞々しい喜びと対比させた哀愁や、慎ましい日々の暮らしの手触り、あるいは残り少ない古米を大切にいただく侘び住まいの情趣を表現するのに重宝されます。
古米を詠む際は、単に「古い米」という事実を述べるだけでなく、そこに宿る生活感や心理描写を重ねることがポイントです。 新米の季節が到来したからこそ意識される「古米を消費する日常の侘しさ」や、「新米を心待ちにする期待感」、あるいは「米を研ぐ手の冷たさ」「独特の炊きあがりの匂い」といった五感に触れる描写を取り入れると、句に深みが生まれます。新米への憧れと、古米への愛着・感謝の入り混じった微妙な情感を捉えてみましょう。
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