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「秋時雨(あきしぐれ)」とは、秋の終わり頃に降る、通り雨のように降っては止む冷たい雨のことです。俳句で単に「時雨(しぐれ)」というと初冬(冬)の季語になりますが、それより少し早い晩秋の時雨を区別して「秋時雨」と呼びます。さっと降り抜けていく変わりやすい空模様とともに、日増しに深まる秋の冷気や、冬の訪れを予感させるもの寂しさを象徴する風情ある季語です。
秋時雨の最大の特徴は「急に降り出してすぐに止む」という移ろいやすさと、「冷たさ・寂寥感」にあります。雨そのものの描写だけでなく、雨粒に濡れた紅葉や落ち葉の色彩の変化、さっと雨が上がった後の澄んだ青空、雨宿りをする人の所作など、降雨前後の情景や心理の機微を捉えると深みが出ます。
・色彩・光:一抹の青空、濡れ葉、茜雲、薄日 ・場所・空間:松原、古寺、軒端、坂道、小路 ・動作・道具:傘、雨宿り、足音、濡つ(ぬれつ)
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