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「苔清水(こけしみず)」とは、苔むした岩肌や山陰の岩の割れ目などから、こんこんと湧き出たり静かに滴り落ちたりしている清らかな水のことです。 俳句において「清水(しみず)」は夏の暑さを和らげる清涼な存在として三夏の季語となっていますが、そこに「苔」が付くことで、木漏れ日が差す深い森や古寺の庭のような、しっとりとした静寂や幽玄な風情が色濃く加わります。緑の苔の瑞々しさと、澄み切った水の冷たさが一体となった、涼感を誘う美しい季語です。
「苔の緑」と「水の透明さ」という色彩の美しさを際立たせることが第一のコツです。また、山道の静けさの中でかすかに聞こえる水音や、両手ですくって口に含んだときの冷たさなど、聴覚や触覚といった五感を意識して描写すると、情景が鮮やかに立ち上がります。「冷たい」「美しい」と直接言葉にするのではなく、岩肌を伝う一筋のきらめきや、歩き疲れた旅人の喉を潤す様子などを具体的に描くことで、苔清水の持つ清涼感とありがたみが深く伝わります。
・岩肌、深山、木漏れ日、古寺 ・掬う(すくう)、掌(てのひら)、一滴、喉 ・杖、草鞋、山道、静寂
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あなたが最初の1句を詠んでみませんか?赤蜻蛉
絵と見えけるぞ
湿原に
ひとりゐの
鍋底さらふ
夜寒かな
大根干し
萎びて太さ
揃ひゆく
秋薔薇の
馨り掬ひて
休みけり
蜻蛉や
水辺に影の
連なりぬ
宵の酔い
新酒の樽割るるとき
戻りけり