こぼれ萩

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こぼれはぎ

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意味・由来

「こぼれ萩」とは、秋の七草の一つである萩の細やかな小花が、風や雨、あるいは自然の移ろいによって地面や石畳、草むらなどに散り落ちる様子、また散り敷いた花そのものを指す季語です。盛んに咲き誇る美しさだけでなく、はかなく散りこぼれていく風情を慈しむ日本人の繊細な美意識が込められています。晩秋に向かう季節の寂寥感や、庭先の静けさを象徴する情緒豊かな言葉です。

この季語で詠むコツ

「散る萩」が動きそのものに焦点を当てるのに対し、「こぼれ萩」は散り落ちた花びらの存在感や、それが置かれた情景(石、苔、水たまり、庭箒など)に目を向けると詩情が深まります。小さな紅紫や白の花びらが何の上に散り、どのようなコントラストや光景を生んでいるかを具体的に描写するのがポイントです。

相性のいい言葉・取り合わせ

・場所・足元を表す言葉(飛石、苔、敷石、水琴窟、縁先) ・動作や道具を表す言葉(箒、掃く、踏む、佇む) ・時間や天候を表す言葉(秋雨、夕暮、朝露、日和)

「こぼれ萩」の俳句例 (5件)

ぬれて戻る犬の背にもこぼれ萩
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
閉ぢがちとなりし障子やこぼれ萩
松本たかし『松本たかし句集』(青空文庫)
かたはらの榻よりかけてこぼれ萩
松本たかし『松本たかし句集』(青空文庫)
主はや炉をひかへたりこぼれ萩
松本たかし『松本たかし句集』(青空文庫)
こぼれ萩受けてあたかも浮葉かな
松本たかし『松本たかし句集』(青空文庫)

みんなの「こぼれ萩」の詠み

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