茸日和
autumn 時候

茸日和

きのこびより

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意味・由来

「茸日和(きのこびより)」とは、秋の山へ茸狩りに出かけるのに絶好な、爽やかに晴れ渡った秋晴れの天気を指す季語です。晩秋の山林は空気が澄み渡り、木々の間から心地よい光が差し込みます。単に天気が良いというだけでなく、野山を歩く楽しさや旬の味覚を探す高揚感、秋の豊かな自然を満喫する喜びが込められた、温かみと活気に満ちた言葉です。

この季語で詠むコツ

「茸日和」という言葉自体に「明るく心地よい晴天」という意味合いと喜びが含まれているため、句の中にさらに「晴れ」などの言葉を重ねないようにするのがポイントです。山道の木漏れ日や澄んだ風、土の匂い、あるいは同行者との賑やかなやりとりなど、五感で感じた山林の情景や光景を具体的に添えることで、季語の持つ清々しい魅力がより引き立ちます。

相性のいい言葉・取り合わせ

・山や自然の描写:「松の風」「山路」「木漏れ日」「土の香」「木々」 ・道具や動作:「竹籠」「杖」「歩む」「探す」「憩う」 ・人間模様:「連れ」「賑やか」「小腰」「笑い声」

茸日和」の俳句例 (3件)

茸日和松の葉風のなほ軽し
高浜虚子【現代語訳】茸狩りに絶好の秋晴れの日、松林を吹き抜ける風の音もいっそう軽やかに感じられることだ。【鑑賞】澄み渡る秋空の下、山に入って茸を探す楽しさと爽快感が「松の葉風のなほ軽し」という心地よい表現で見事に捉えられています。
茸日和女ばかりの山路かな
星野立子【現代語訳】素晴らしい茸狩り日和の中、女性ばかりのグループで賑やかに山道を進んでいくことだ。【鑑賞】秋晴れの清々しい山道を行く女性たちの華やかで楽しげな雰囲気が伝わってきます。「茸日和」という季語の明るさを存分に活かした親しみやすい一句です。
茸日和富士を見上げて憩ひけり
前田普羅【現代語訳】絶好の茸狩り日和に、富士山を大きく仰ぎ見ながらひと休みしたことだ。【鑑賞】秋晴れの澄み切った空気の中、山中で一息つきながら眺める富士山の雄大さが描かれています。収穫の楽しさと大自然の美しさがゆったりと調和した名句です。

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