金胡麻
autumn 生活

金胡麻

きんごま

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意味・由来

胡麻(きんごま)は、秋に収穫される胡麻(ゴマ)の一種で、種皮が美しい黄褐色(黄金色)をしているものを指します。白胡麻や黒胡麻に比べて香気・風味が非常に強く、油脂分も豊富なため、古くから高級品として重宝されてきました。秋になると胡麻の草丈が伸びて実(莢)を結び、乾燥させて叩くことで中から小さな粒がこぼれ落ちます。季語としては、その豊かな香ばしさや黄金色に輝く実の美しさ、そして実りの秋の台所や農村風景を象徴します。

この季語で詠むコツ

胡麻の最大の特徴は「芳醇な香り」と「黄金色の色彩」、そして収穫や調理の際の「微細な音や触感」です。煎ったりすり鉢ですったりする際の香ばしい湯気、収穫時に莢からこぼれる小さな音など、五感を意識して描写すると生き生きとした句になります。また、日々の食卓の滋味や、秋の柔らかな日差しとの対比を描くのにも適しています。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 調理・道具の語:すり鉢、あたり棒、煎る、小鉢、和え物
  • 感覚・情景の語:香ばし、黄金(こがね)、日ざし、香、夕餉、実り

金胡麻」の俳句例 (3件)

胡麻を干す莚のうへの日の温み
高浜虚子【現代語訳】収穫した胡麻を干している筵(むしろ)の上に、秋の柔らかな日差しが心地よい温もりをもたらしている。 【鑑賞】収穫の秋の穏やかな農村風景を描いた名句です。筵の上に広げられた小さな胡麻の粒と、そこに注ぐ秋晴れの日差しの温かさが、のどかで豊かな実りの情景を伝えています。
胡麻叩く音のはじめや夕日影
松本たかし【現代語訳】胡麻を叩いて実を落とす乾いた音が響き始めたところへ、西に傾いた夕日の光が射している。 【鑑賞】乾燥させた胡麻の束を叩いて粒を取り出す「胡麻叩き」の情景です。作業が始まった音の響きと、夕暮れの斜光の色彩が美しく響き合い、秋の深まりを感じさせます。
胡麻刈つて遠き雲雀のあがるなり
飯田蛇笏【現代語訳】胡麻を刈り取っていると、遠くの空へ秋の雲雀が舞い上がっていくのが見える。 【鑑賞】秋の農作業に没頭する手元と、ふと見上げた広大な秋空の対比が鮮やかです。胡麻の収穫という大地の営みと、高く舞い上がる雲雀の動線が空間の広がりを見事に生み出しています。

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