桔梗
autumn 生活

桔梗

ききょう

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意味・由来 桔梗(ききょう)は秋の七草の一つに数えられ、初秋の訪れとともに美しく凛とした青紫色の花を咲かせます。古くは「朝顔」とも呼ばれていたとされ、端正な五角形の星型の花弁と、開花直前のふっくらとした風船のような蕾(バルーンフラワー)が大きな特徴です。歴史的にも武士の家紋などに用いられ、静けさの中にも気品と凛とした強さを秘めた花として古くから親しまれてきました。 ### この季語で詠むコツ 桔梗を詠む際は、その「鮮やかな青紫色」や「整った星型の形」、そして今にもはぜそうな蕾の面白さに着目するのがコツです。咲き始めの初々しさや、室内に一輪挿しにしたときの静寂感を切り取ると、桔梗独特の引き締まった空気感が引き立ちます。また、初秋の透明感のある光や爽やかな秋風と取り合わせることで、抒情豊かな描写が可能になります。 ### 相性のいい言葉・取り合わせ ・時間や光を表す言葉(朝露、夕日、影、木漏れ日、薄日) ・空間や静寂を表す言葉(庭、一輪挿し、畳、床の床、庵、水辺) ・形状や質感を高める言葉(つぼみ、星型、青紫、凛と、風船)

桔梗」の俳句例 (3件)

桔梗や花の中なるつぼみ勝ち
松尾芭蕉【現代語訳】桔梗の花が咲いているが、まだ花全体を見渡すと蕾のほうが多いことだ。【鑑賞】咲き始めた桔梗の可憐さと、これから深まっていく秋への期待感を端正に捉えた一句です。
桔梗活けてそのかたはらに眠りけり
正岡子規【現代語訳】部屋に桔梗の花を活けて、そのすぐそばで眠ってしまったことだ。【鑑賞】病床にあった子規が、一輪の桔梗の静かな存在感と気品に包まれながら、穏やかな微睡みに入っていく情景が浮かびます。
桔梗咲く風のゆくへを見てをりぬ
山口誓子【現代語訳】桔梗の花が咲いており、その花を揺らして吹き去っていく風の行方をずっと見つめている。【鑑賞】凛と咲く桔梗の青紫色と、目に見えない秋風の動きを心で捉えた、透明感あふれる近代名句です。

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