菊吸虫
autumn 動物

菊吸虫

きくすいむし

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

菊吸虫(きくすいむし)は、秋の季語で、菊の茎や新芽に寄生して汁を吸ったり茎を枯らしたりするキクスイカミキリなどの小昆虫(またはアブラムシ類)を指します。菊を丹精込めて育てる愛好家にとっては非常に憎らしい害虫ですが、俳句においては菊の手入れに精を出す人々の暮らしや、愛しい菊を守ろうとする執着・愛情を表現するための豊かな題材として親しまれてきました。

この季語で詠むコツ

菊吸虫そのものは非常に小さな虫です。そのため、ただ「虫がいる」と説明するのではなく、指先でつまみ出す動作や、菊の葉陰を覗き込む静かな視線などを具体的に写生することがコツです。「害虫への憎しみ」と「菊に対する愛おしさ」という表裏一体の感情を巧みに交差させると、深みのある一句に仕上がります。

相性のいい言葉・取り合わせ

・動作を表す言葉(摘む、探す、殺す、指先、つまむ) ・園芸や菊に関する言葉(菊鉢、丹精、朝露、菊の芽) ・情意を表す言葉(愛しむ、いとし、細やか)

菊吸虫」の俳句例 (3件)

菊吸虫摘みつまみつつ菊長じ
高浜虚子【現代語訳】菊吸虫を毎日一匹一匹根気よく摘み取っているうちに、菊はすくすくと大きく成長していった。 【鑑賞】日々の地道な手入れの積み重ねと、それに答えるように伸びていく菊の力強い生命力を、ありのままの写生によって捉えた温かみのある一句です。
菊吸虫指のさきなる小ささよ
後藤夜半【現代語訳】ようやく捕まえた菊吸虫を指の先に乗せてみると、あまりにも小さくて驚いてしまうことよ。 【鑑賞】菊を枯らしてしまう恐ろしい害虫でありながら、指先で捉えたときのあまりの小ささや儚さに焦点を当て、一瞬の虚しさや静寂感を際立たせています。
菊吸虫殺して菊を愛しむ
山口青邨【現代語訳】菊の害虫である菊吸虫を容赦なく殺し、その手でいっそう愛おしそうに菊の花を慈しむのだ。 【鑑賞】大切な菊を守るために害虫を退治する園芸の現実と、それゆえに深まる菊への執着や愛情を率直に詠んだ名句です。人間の矛盾した優しさと残酷さが素直に表現されています。

みんなの「菊吸虫」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「菊吸虫」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語