菊枕
autumn 植物

菊枕

きくまくら・きくちん

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

「菊枕(きくまくら・きくちん)」とは、干した菊の花弁を詰めて作った枕のことです。古くから菊には邪気を払い長寿をもたらす薬効があるとされ、菊枕の芳香には頭痛を和らげたり目を良くしたりする効果があると考えられてきました。風雅な趣とともに、病気回復の願いや贈答の温かい情を伴う秋の季語です。

この季語で詠むコツ

菊枕は「かぐわしい香り」「カサカサとした触感や音」「安眠・夢」といった五感に訴えかける要素を豊富に持っています。単に枕があることだけでなく、頭をのせたときの香り立ちや、病床の家族・故人を思う心情など、物語性や感覚的な描写を添えるのが詠む際の大事なポイントです。

相性のいい言葉・取り合わせ

・感覚・動作(香る、まどろむ、ぬくもる、音、夢など) ・寝室や夜(夜半、枕辺、灯火、暗がりなど) ・人物や思い(母、妻、病みあがり、手づくりの品など)

菊枕」の俳句例 (3件)

菊枕ほのかなる香に夢多し
阿部みどり女【現代語訳】菊枕から漂うほんのりとした香りに包まれて眠ると、さまざまな夢を見るものだ。【鑑賞】菊の香りがもたらす安らぎや不思議な薬効を感じつつ、深い眠りのなかでいくつもの夢をたどる秋の夜の豊かな時間が、穏やかで優美な調子で詠まれています。
菊枕妻の遺言かかづらふ
山口誓子【現代語訳】菊枕に頭をのせていると、亡き妻の遗言のことがずっと心に引っかかり続けている。【鑑賞】妻の手作りであろう菊枕の香りに包まれるたび、生前の妻の言葉や残された遺志に思いを巡らせ、切ない孤独と哀傷に深く沈む作者の心が静かに描き出されています。
菊枕ぬくもりやすき夜となりぬ
後藤夜半【現代語訳】菊枕を使っていると、秋も深まって肌寒くなり、枕に体温が伝わって暖まりやすい夜になったことだ。【鑑賞】菊の花びらの乾いた感触と香りのなかで、秋の夜のしんとした冷気と体の温もりの対比を素直にとらえた句です。季節の移ろいを肌で感じ取る繊細な感覚が光ります。

みんなの「菊枕」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「菊枕」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語