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「菊枕(きくまくら・きくちん)」とは、干した菊の花弁を詰めて作った枕のことです。古くから菊には邪気を払い長寿をもたらす薬効があるとされ、菊枕の芳香には頭痛を和らげたり目を良くしたりする効果があると考えられてきました。風雅な趣とともに、病気回復の願いや贈答の温かい情を伴う秋の季語です。
菊枕は「かぐわしい香り」「カサカサとした触感や音」「安眠・夢」といった五感に訴えかける要素を豊富に持っています。単に枕があることだけでなく、頭をのせたときの香り立ちや、病床の家族・故人を思う心情など、物語性や感覚的な描写を添えるのが詠む際の大事なポイントです。
・感覚・動作(香る、まどろむ、ぬくもる、音、夢など) ・寝室や夜(夜半、枕辺、灯火、暗がりなど) ・人物や思い(母、妻、病みあがり、手づくりの品など)
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