菊合
autumn 植物

菊合

きくあわせ

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

「菊合(きくあわせ)」とは、大切に育てた菊を持ち寄り、その美しさや格調の高さを競い合う遊びや行事のことです。その歴史は古く、平安時代の宮中行事にさかのぼります。当時は左右に分かれて菊の優劣を競い、それに判詞(判定の言葉)や和歌を添えて優劣を競いました。現代でも、神社や公園で開催される菊花展やコンクールにその伝統が息づいています。単に花を愛でるだけでなく、人々が丹精込めた成果を競い合うという、人間味あふれる風雅な営みを表す季語です。

この季語で詠むコツ

菊合は「勝負」の要素を持つ季語です。そのため、育てる手間の苦労や、いざ勝負に臨む際の緊張感、勝敗が決した後の人間の心理(誇らしさ、悔しさ、安堵感)を詠み込むと、生き生きとしたドラマが生まれます。また、華やかな競い合いの場と、その前後の静けさ(帰路の夕暮れや月明かりなど)とのコントラストを意識すると、余韻のある深い句に仕上がります。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 勝負や感情を表す言葉(勝つ、負ける、誇らし、悔し、一喜一憂、競う)
  • 会場や道中の情景(夕暮れ、月、灯火、長廊下、鉢、一枝)
  • 人物や動作(老い、友、並べる、見つめる)

菊合」の俳句例 (3件)

菊合や二人の老のなつかしき
与謝蕪村【現代語訳】菊合の場で、二人の老人が互いに自慢の菊を持ち寄り、親しげに語り合いながら競っている様子は、なんとも微笑ましく心温まるものである。【鑑賞】「菊合」という雅びな勝負の場で、長年連れ添った友か、あるいは良きライバルである老境の二人が穏やかに楽しんでいる光景を描いています。菊の美しさと老いの中に漂う温かみのある風情が、見事に調和した蕪村らしい絵画的な一句です。
菊合せ負けてかへれば月の色
久保田万太郎【現代語訳】菊合の勝負で自分の菊が負けてしまい、がっかりしながら帰路につくと、夜空にはただ静かに、冴え冴えとした美しい月が輝いている。【鑑賞】手塩にかけた菊が敗れた悔しさや寂しさと、それを優しく、あるいは冷ややかに照らす秋の「月」の対比が鮮やかです。負けたからこそ、自然の美しさや冷涼さがより一層身に染みるという、日本的な無常観と詩情に満ちています。
菊合や勝たで帰りし夕心
正岡子規【現代語訳】菊合の勝負で勝つことができずに家路につく、その夕暮れ時の何とも言えず寂しく沈んだ心持ちよ。【鑑賞】華やかな菊合の場から一歩離れ、敗者として帰る際の切ない心情を「夕心(ゆうごころ)」という言葉に集約しています。秋の日の暮れやすさと、心にぽっかりと空いた穴のような寂寞感が重なり合う、子規の繊細な感性が光る名句です。

みんなの「菊合」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「菊合」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語