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「菊合(きくあわせ)」とは、大切に育てた菊を持ち寄り、その美しさや格調の高さを競い合う遊びや行事のことです。その歴史は古く、平安時代の宮中行事にさかのぼります。当時は左右に分かれて菊の優劣を競い、それに判詞(判定の言葉)や和歌を添えて優劣を競いました。現代でも、神社や公園で開催される菊花展やコンクールにその伝統が息づいています。単に花を愛でるだけでなく、人々が丹精込めた成果を競い合うという、人間味あふれる風雅な営みを表す季語です。
菊合は「勝負」の要素を持つ季語です。そのため、育てる手間の苦労や、いざ勝負に臨む際の緊張感、勝敗が決した後の人間の心理(誇らしさ、悔しさ、安堵感)を詠み込むと、生き生きとしたドラマが生まれます。また、華やかな競い合いの場と、その前後の静けさ(帰路の夕暮れや月明かりなど)とのコントラストを意識すると、余韻のある深い句に仕上がります。
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