毛衣
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意味・由来

「毛衣(けごろも)」とは、獣の毛皮で作られた防寒用の衣服のことです。また、鳥や獣が寒さに耐えるために冬になると密に生え変わる、暖かな「冬毛」そのものを指すこともあります。古来、厳しい寒さをしのぐために身にまとった実用的な防寒具であり、俳諧においては山里の素朴な暮らしや、野性味、あるいは命の温もりを象徴する冬の季語として詠まれてきました。

この季語で詠むコツ

単に「暖かい服を着た」と詠むだけでは日常の報告に終わってしまいます。毛衣という言葉が持つ、少し古風で重厚な質感や、毛皮ならではの手触り、動物的な匂い、命の手触りを意識してみましょう。また、厳しい北風や粉雪といった冷え冷えとした風景と対比させることで、毛衣の温もりがより一層引き立ちます。人間だけでなく、冬山を生きる野生動物の姿として捉えて詠むのも趣深いアプローチです。

相性のいい言葉・取り合わせ

・山や自然の景(深山、峠、枯野、吹雪、岩肌) ・感触や状態を表す言葉(重き、暖か、手触り、ごわつく、匂い) ・人物や情景(猟師、炭焼き、山番、旅路)

「毛衣」の俳句例 (1件)

毛衣につゝみてぬくし鴨の足
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)

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